



「駒田育代さんの金継ぎ」
お店を始めて知らないうちに13年も経ってしまった。
その間、さまざまな器と出会い、時を重ねてきた。それぞれが思い入れのある器たちだ。
料理は素材を調理人が工夫と技術で形作っていく。その最後を飾るのが器たちだ。もちろん最初に器を見て「何を盛ろうかな?」という事もある。
でも日常の中で、お客さんの様子や、前後に使った器や素材を考えながら器選びはしていくものだ。そのライブ感はアーティストならではの感覚と言っていいだろう。
そんな重要な役割を果たしてくれる器を作ってくれる作家さん達には申し訳ないが、どうしても欠けたり、割れたりするのも器の宿命でもある。
いくら大事に扱っていても割れる時には割れるのだ。
以前覚王山で「のらり」というお店で駒田さんには初めてお会いした。トップページのイラストを書いてくれた茶畑さんと行った時だ。
気さくな人柄でとても印象に残った人だ。その駒田さんがお店に来ていただくようになって、お話していたらある日「金継ぎ」の技術を習得している事を聞いた。
それまで愛着のある欠けてしまった器を山のようにしまってあったのを、是非にと頼み込んだ。
仕上がりはご覧の様に味が出て風格まであがったようだ。
やっぱり器はいいな~と改めて思った。




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